動物愛護センターには、基本訓練を受けた成犬達を譲渡してくれるところがあると調べ、私達でも一緒に暮らせそうな犬を実際に見て決めれるといいな、と思い、市内の愛護センターに向かいました。
(譲渡条件には「同市内在中の方」とありました)
施設はとても開放されており、外では数十匹の犬たちが自由に走り回っていました。
その中にはなんと、キャバリアが!もしかしたらあの犬がうちのコに?などと勝手な妄想で胸をドキドキさせたりしていました。
館内には、二階建ての大きな檻の中に猫が数匹、犬と猫の生体図鑑、情報などが展示されており、また、実際にここから引き取られて行ったコの家族からの、その後の手紙などが貼られていました。
本当は、ここで成犬譲渡に関する書類をもらったり、詳しい事を聞こうと思って来たはずなのに、帰りは結局、何ももたず、話も聞かないまま、帰り道を歩いていました。
何故か。
成犬を迎えるつもりの自分の考えが、とても都合のいい様に思えたからでした。
犬達が走り回っている場所から少し離れた所に檻があり、そこにはちょっと大きめ(太め?)な成犬が一匹、中にいました。
そのコは、人間がそばにきても、ほとんど無関心。
無関心だけならいいのですが、その雰囲気。表情。
私達が外にいた時、丁度ごはんの時間になりました。外で遊んでいたコ達が、従業員さんがそばを通るたびに一斉にかけよります。
横からごはんを横取りされないようにと、即席の一頭用ゲージがサッサッと作られていきました。
それを見ていた犬達。
みんな、一斉に鳴き出しました。
急かすような感じで鳴くコもいれば、泣きそうな感じで泣くコなど、様々です。
キャバリアも例外ではありませんでした。
力いっぱい、何度も何度も吠えていました。
ほとんど無駄吠えしないと聞いていた矢先で、また私の認識が甘かった事もあり(無駄吠えしない=ほんとーうに吠えないと思っていた)、それを見てビックリした、というのが正直な気持ちです。
もっと正直な気持ちを言えば、引いてしまいました。
ここにいるコたちは、原因はさまざまですが、何らかの事情によって家族と別れた犬たち。新しい人間の環境に慣れるまでには、そんな事情(というのは大げさかもしれませんが)や、本来の良い気質が薄れている場合がある、という事を分かった上でひきとる、という決心も必要なのだよな、と今更ですが思いました。
子犬を育てるのとはまた違った難しさを、私は引き受ける事ができるのか?
もちろん、環境なんか全然関係なく、元気で良い犬の方が多いだろうと、絶対思います。
(でなければ、あんなに沢山の手紙が届くはずないですもんね)
むしろそんなところを気にする事が間違ってるのかもしれない。
でも、
「飼い主が不慣れな部分は、今まで世の中を知っている成犬の知恵で補ってもらおう」
それはちょっと都合が良すぎる考えなのではないかと思えてきたのです。
結局、その後、愛護センターには行きませんでした。
そしてそれと同時に、今の私は犬を飼う事で頭がいっぱいになっている、ちょっと頭を冷やそうと思いはじめました。

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